糖尿病代謝科

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生活習慣病の予防と管理:脂質異常症・高尿酸血症

生活習慣病は、長期的な不健康な生活習慣が原因となり、心血管疾患や腎疾患のリスクを高める疾患群です。ここでは、脂質異常症高尿酸血症に焦点を当てて説明します。

脂質異常症(高コレステロール血症)とは?

脂質異常症は、血中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が異常値を示す状態で、心臓病や脳卒中のリスクを高めます。特に、LDLコレステロールが高い、HDLコレステロールが低い場合、動脈硬化が進行しやすくなります。

脂質異常症の診断方法

  • 血液検査:血中のLDLコレステロールや中性脂肪、HDLコレステロールのレベルを確認します。
  • アテローム性動脈硬化検査:動脈の硬化の進行を評価するために、頸動脈エコー検査や脈波検査(ABI)などが行われます。

脂質異常症の治療法と予防策

  • 食事療法:低脂肪で高繊維質の食事が推奨されます。特に魚、野菜、全粒穀物の摂取を増やします。
  • 運動療法:週に数回の有酸素運動が効果的です。
  • 薬物療法:LDLコレステロールの生成を阻害するスタチンや、コレステロールの腸管からの吸収を抑えるエゼチミブなどの薬が用いられます。LDLコレステロールの目標値は、その人ごとに異なりますが、一般的には100未満、心臓血管病がある方は70未満に設定されることが現行のガイドラインでは推奨されてます。

高尿酸血症・痛風とは?

高尿酸血症は血中の尿酸が過剰に蓄積することで、尿酸結晶が関節にたまり、痛風発作を引き起こします。足の親指の関節に激しい痛みが発症することが多いです。

高尿酸血症の原因

  • プリン体を多く含む食品の摂取やアルコール、肥満、運動不足、遺伝的要素が主な要因です。

高尿酸血症の治療と予防

  • 水分補給:尿酸を排出するために、水分を多く摂取することが推奨されます。
  • 運動習慣:適度な運動が尿酸値のコントロールに役立ちます。
  • 薬物療法:尿酸値をコントロールするための薬が使用され、痛風発作を防ぎます。
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