成人先天性心疾患(ACHD)外来

成人先天性心疾患(ACHD)外来

成人先天性心疾患(ACHD)外来のご紹介

成人先天性心疾患外来とは

成人先天性心疾患(Adult Congenital Heart Disease: ACHD)外来は、生まれつき心臓や血管に病気を抱えている方が、成人後も安心して専門的な診療を継続できる外来です。

小児期に手術や経過観察を受けた方だけでなく、成人になってから初めて先天性心疾患と診断された方も対象となります。 榊原サピアタワークリニックのACHD外来では、循環器内科・心臓血管外科の専門医が連携し、患者様一人ひとりの背景やライフステージに合わせた診療を行っています。

主な対象となる方

  • 小児期に先天性心疾患の手術を受け、その後の経過観察が必要な方
  • 成人後に初めて先天性心疾患と診断された方
  • 定期フォローが途切れてしまったが再評価を希望される方
  • 妊娠・出産にあたり心疾患の影響について相談したい方
  • 薬の調整や定期検査を継続したい方
  • セカンドオピニオンを希望される方(保険適用外)

主な対象疾患

心房中隔欠損症(ASD)、心室中隔欠損症(VSD)、房室中隔欠損症、動脈管開存症(PDA)、大動脈縮窄症、ファロー四徴症、完全大血管転位症、エプスタイン病、肺動脈狭窄症/閉鎖症、先天性大動脈弁狭窄症、大動脈弁二尖弁、総(部分)肺静脈還流異常症、先天性僧帽弁疾患、単心室症および類縁疾患、フォンタン術後 など。

また、肺高血圧症や先天性心疾患に伴う不整脈管理も幅広く対応しています。

心臓血管外科外来との連携

  • 冠動脈バイパス術後や心臓弁膜症、大動脈疾患などの術後経過観察
  • 手術適応の判断や術後フォロー
  • ペースメーカー植込み後の定期管理
  • 不整脈や心機能低下に対する循環器内科的治療

検査・診療内容

  • 心臓精密検査:心電図・ホルター心電図・心臓超音波検査・心臓CT
  • 定期フォローアップ:内服治療(抗不整脈薬・抗凝固療法など)
  • 運動指導:日常生活からスポーツ参加まで幅広く対応
  • 申請サポート:小児慢性特定疾患/難病指定申請、身体障害者認定申請への対応
  • セカンドオピニオン外来:事前予約制、紹介状のご用意が必要です

当院の特徴

  • 成人先天性心疾患に精通した専門医が診療
  • 循環器内科と心臓血管外科の両方から総合的にアプローチ
  • 必要に応じて大学病院や専門施設との連携体制を確保
  • 心臓だけでなく、ライフステージ全体(妊娠・出産・仕事・生活習慣)に合わせた相談が可能

受診を検討されている方へ

成人先天性心疾患は、成長や加齢とともに症状や合併症が変化する可能性があるため、定期的な専門医のフォローが欠かせません。 「小児期の手術から長い間フォローが途絶えている」「大人になってから再び症状が出てきた」「妊娠や出産に不安がある」──そのような方は、ぜひ一度ご相談ください。

榊原サピアタワークリニックACHD外来は、成人になった後も安心して心臓と向き合えるパートナーとして、患者様をサポートいたします。

受成人先天性心疾患(ACHD)外来 よくあるご質問(FAQ)

成人してから初めて先天性心疾患と診断されることはありますか?
はい、あります。小児期に症状が軽く見過ごされていた心房中隔欠損症(ASD)や大動脈弁二尖弁などは、大人になってから不整脈や息切れで発見されることがあります。成人先天性心疾患(ACHD)外来では、そのような方の診断と長期管理を専門的に行っています。
小児期に手術を受けて「治った」と言われました。成人後も通院は必要ですか?
多くの場合、成人後も定期的な経過観察が必要です。手術で症状が改善しても、時間の経過とともに不整脈・心不全・弁膜症・肺高血圧症などの合併症が起こる可能性があります。当院では、術後数十年経過した患者様もフォローアップしています。
妊娠や出産を希望していますが、先天性心疾患があっても大丈夫ですか?
先天性心疾患を持つ方の妊娠・出産は専門医によるリスク評価と周産期管理が欠かせません。心臓にかかる負担や血行動態の変化に応じて、母体と赤ちゃん双方の安全を確保する体制を整えています。妊娠前の段階でご相談いただくことをおすすめします。
もう何十年も診察を受けていません。今からでも受診できますか?
もちろん可能です。小児期に手術を受けて以降フォローが途切れている方は少なくありません。現在の心臓の状態を評価するために、心電図・心エコー・心臓CTなどの検査を行い、今後必要な治療や生活上の注意点をご説明します。
大学病院との違いは何ですか?
榊原サピアタワークリニックACHD外来では、外来診療・検査・長期管理に特化しており、患者様が通いやすい環境を重視しています。手術や高度医療が必要な場合は、大学病院や専門病院と連携し、スムーズに紹介できる体制を整えています。
セカンドオピニオン外来では何を相談できますか?
他院での診断や治療方針について別の専門医の意見を聞きたい方が対象です。先天性心疾患の手術適応、妊娠・出産に伴うリスク、将来の生活に関する見通しなど、多角的にご相談いただけます。事前に紹介状や検査データのご提出をお願いしています。
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